【農業情報プラットホーム】
 地域情報化を推進することにより、互いの情報を交換することで有効な地域社会を形成することが可能となります。農業・農村においても農業情報化を実現し、地域社会と情報通信することで、活力あふれた農業地域社会を形成することが可能となります。しかし、現在この農業情報は農家を始めとし、農協・土地改良区・自治体がそれぞれ独自に管理・運用しているのが実態です。
 そこで、これら多種多様な農業情報の統一化を図り、複数の利用者間で相互に農業情報を有効活用できる様『農業情報プラットホーム』を提案してきました。プラットホームは、文字どおり情報ハイウェイの停留所、様々な機関からの情報を様々な利用者が相互乗り入れしながら活用できます。
【GISによる農地情報の管理】
 農業農村整備事業を効率的に実施していくための手法として、各地域で整備されている農地に係る情報の有効利用を図り、将来的にも利用可能な情報をGIS(地理情報システム)として構築することは、有効的な手段です。
 近年、農地や土地改良施設に係るGISデータ(地図データと属性データ)の構築は、土地改良区や市町村等でも進展しています。
 今後、農業農村整備をはじめ地域農業の基本情報として、関係機関の連携により有効利用を図ることで、業務の効率化だけではなく、様々な角度から地域を分析し行動するためのツールとして活用可能になります。
【当財団が開発した農業GIS】
NO システム名 構築年度 目的・機能 内容
1 21世紀型土地利用調整システム 平成4年 農地集積 集積シミュレーション、集積図面、調書
2 担い手育成農地利用集積システム 平成8年 農地集積(担い手) 集積シミュレーション、集積図面、調書
3 計画変更システム 平成9年 計画変更 担い手育成農地利用集積システムで構築されるデータを基に計画の変更を管理する。
4 換地計画支援システム 平成9年 換地計画 担い手育成農地利用集積システムで構築されるデータを基に区画割素案を作成、地目移動処理を自動で行い集計する。
5 暗渠排水設計支援システム 平成9年 暗渠排水の設計を支援 航空写真から作成したオルソ写真から地形、地目、標高等のデータを取得し、水理計算、材料集計を行い測量設計を支援する。
6 高生産性農業集積促進加算システム 平成10年 加算(担い手集積+工種) 担い手育成農地利用集積システムで構築されるデータに工種データを変更を重ねることによって計画を変更する支援を行う。
7 事業管理支援システム 平成11年 事業履歴管理 実施された事業のデータ(写真、図面 等)を蓄積することにより、事業の履歴を管理する。
8 農家基本台帳管理支援システム 平成11年 農家基本台帳管理 農業委員会が管理する農家基本台帳を地番図と連携を取って管理する。
9 土壌採取地点位置システム 平成11年 土壌診断 土壌診断を行った地点に診断結果を蓄積して、地域的傾向を把握する。
10 農業農村整備事業地区管理システム Ver1.0 平成12年 事業管理 基本 事業の計画から実施、計画変更までの支援をする。
11 農業農村整備事業地区管理システム Ver2.0 平成13年 事業管理(水田) 基本機能に水田地帯版として水田地区用の工種を追加。
12 農業農村整備事業地区管理システム Ver3.0 平成14年 事業管理(畑作) 基本機能に畑地帯版として畑地区用の工種を追加。
13 農業農村整備事業地区管理システム Ver4.0 平成15年 事業管理(CAD、図面管理) 基本機能に計画や実施で扱ったCADデータから計画図面の入力できる機能を付加。
14 環境情報マップ 平成15年 環境情報 公園、保全地域、鳥獣保護区、天然記念物等の環境を重視する区域、地点を表示する。
15 水質調査地点位置システム 平成15年 水質調査 水質調査をした地点に分析結果を蓄積して水質基準値により判定を行い、経時的な変化の有無を把握する。
16 地図情報管理支援システム Ver1.0 平成16年 施設管理 施設情報の管理を行う。用水路、分水、取水、揚水機等の写真、図面を蓄積する。
17 地図情報管理支援システム Ver2.0 平成17年 施設詳細情報強化 施設台帳を管理する機能を付加。
18 地図情報管理支援システム Ver3.0 平成18年 検索機能強化、図面登録 施設の検索および図面データのフォーマット(PDF、DXF 等)の拡張。
19 地図情報管理支援システム Ver4.0 平成19年 水質、維持管理追加 用水、排水、農道の修繕、変更等の維持管理を追加。
20 作付管理支援システム 平成18年 作付管理 圃場ごとの作付管理を行い、農家ごとの共済図面を出力する。
21 換地計画支援システム 平成20年 換地計画 平成9年度作成システムバージョンアップ版(団地作成機能 等追加)
1.担い手育成農地利用集積システム
2.農業農村整備事業地区管理システム
3.地図情報管理支援システム(施設管理)
4.区画計画・換地計画支援システム(NK-P換地)
5.農家基本台帳管理支援システム
6.土壌診断位置システム
7.水質診断位置システム
8.作付管理システム
土壌診断・施肥設計
NK-PSoil(土壌診断・施肥設計システム)説明資料 (PDF-1.1MB)
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