第55回 農業土木学会北海道支部研究発表会での研究発表

 平成18年10月25日に帯広市(とかちプラザ)で開催された、第55回農業土木学会北海道支部研究発表会で、調査研究業務の成果を報告いたしました。当財団からは、以下の課題を発表いたしました。
 

輪換畑の地下灌漑技術の確立と普及 (1)
〜集中管理孔を利用した地下灌漑技術の概要〜

北海道農政部農地整備課
北海道空知支庁東部耕地出張所
北海土地改良区
(財)北海道農業近代化技術研究センター
   稲葉健司
   阿部 浩・伊藤隆之
   花山一典
 ○ 高木優次・南部雄二・山崎祐樹

【講演の概要】
 美唄・北村地域における集中管理孔を利用した地下灌漑の試験を行った。その結果、泥炭土である美唄地域の圃場は、地下水位が吸水渠渠間部においても20〜30p程度まで均一に上昇し、深さ15pまで水分が供給された。一方、粘質土である北村地域の圃場は、直上部と渠間部の地下水位上昇に差がみられ、均一な水分供給は確認できなかった。また、地下水位の上昇は、水位調整型水閘による制御が可能であることが確認された。