自然環境と農業農村の調和をめざして 財団設立40周年記念祝賀会

 平成17年2月10日、(財)北海道農業近代化技術研究センター(旧名称:(財)北海道農業近代化コンサルタント)設立40周年記念祝賀会を開催いたしました。これまでの財団のあゆみ、これからの財団の方向性を再確認し、たいへん意義深い祝賀会となりました。


■ご挨拶
財団法人 北海道農業近代化技術研究センター
理事長 藤井 忠志
 本日皆様にはご多用のなか、当財団の設立40周年記念祝賀会にご臨席賜わり真にありがとうございます。
 顧みますと、昭和40年、石狩川上流水域における公害闘争に終止符を打ち、当財団が設立されて以来40年が経過致しました。この日を迎えることができましたことは、本日ご臨席の皆様はもとより関係機関の方々の絶大なるご指導、ご支援の賜物と心から厚くお礼申し上げます。
 当財団は、石狩川上流域を主水源とする神竜、深川、空知の3土地改良区の稲作農家3千有余による25年の永きにわたる『かんがい用水水質汚濁防止公害闘争』が、町村金吾北海道知事の斡旋により円満に妥結し、企業からの見舞金と北海道の援護処置金により、昭和40年『財団法人北海道農業近代化コンサルタント』として設立されました。
 以来40年にわたり北海道農業の近代化に資することを目的として、農業農村整備に関する調査、試験、研究や調査計画・設計ならびに地域農業者などに対する技術研修、技術情報の提供などの公益事業を担い、北海道の農業農村の発展に尽力して参りました。
 近年の社会経済の変革時代において国の公益法人指導監督基準を遵守し事業内容の見直しと、これにともなう新たな組織への転換を図るため、平成11年に財団から設計・計画部門を分割して株式会社ルーラルエンジニアを設立いたしました。
 この一方、研究・調査部門を特化し、平成12年7月には新体制の事業内容にふさわしい名称として『財団法人北海道農業近代化技術研究センター』に改めました。
 さらに、平成15年には「食の安全と安心の確保」という社会要請に的確に対応すべく、従来から行なってきた土壌・水質診断事業を拡充するため『水・土診断室』を新設し、施設・分析機材並びに人員の抜本的強化をはかりました。
 このように時代の変化に対応し、今日の財団を築くことができましたことは、ご臨席の皆様方をはじめ公害闘争以来、財団設立の基本理念を共有し、ともに歩んできた数多くの方々のご理解とご支援の賜と深く感謝申し上げる次第であります。
 今後国が進める「公益法人制度の抜本的改革」等、財団を取り巻く制度の変化には非常に大きなものが予想されますが、財団設立の原点である「水」と「土」を基本とし、さらに「食の安全」、「地域づくり・人づくり」さらには「農業の情報化」など北海道農業と地域のニ−ズや科学技術の進歩を先取りした公益性の高い事業を展開して参りたいと考えております。
 このためには今後とも関係する皆様のご指導、ご支援を是非賜わりたくここに心からお願いする次第であります。
 挨拶を締めくくるにあたり、役職員一同本日の40周年記念祝賀会を迎ええたことの喜びをかみ締め、心をひとつに事業に邁進していく決意でありますので、今後とも皆様のご指導を賜りますよう重ねてお願い申し上げます。


■概 要

 ○日 時:平成17年2月10日(木)16:00〜18:00
 ○会 場:プラザホテル板倉



ご祝辞
財団のこれまでの取り組みに対しての評価や心温まる励ましのお言葉を頂戴いたしました。誠にありがとうございました。
 ○北海道議会議員
 ○北海道農政部次長
 ○深川市長
 ○神竜土地改良区理事長
 ○きたそらち農業協同組合 代表理事専務
岡田 憲明 様
細越 良一 様
河野 順吉 様
塩尻 芳央 様
早崎 優美 様

財団設立40周年記念事業

 ○地域活性化推進事業の開催
  (評論家 富山和子先生による講演「水と緑の国、日本」)
 ○財団役員・職員による研究成果集の発刊(CD-ROM)
 ○記念植樹
 ○記念祝賀会の開催


■年表

 ここ10年間の財団のあゆみ
 財団の設立とあゆみ