農業土木学会北海道支部 第3回支部賞を受賞
 平成16年10月27日に開催された、第53回農業土木学会北海道支部研究発表会において、当財団職員を含めた研究グループが第3回支部賞を受賞いたしました。
 支部賞は、農業土木学会北海道支部設立50周年を記念し、3年前に創設されたものです。

 今回の業績は、関係機関の皆様方のご指導はもとより、現地調査の連携体制、モデル農家の皆様方のご協力の成果であり、携わってこられた皆様とともに受賞の喜びを共有するとともに、ここに御礼申し上げます。

 なお、第3回支部賞は、中村和正氏(独立行政法人 北海道開発土木研究所)−研究業績「草地酪農地帯の緩衝帯に関する研究」、農林地流域における出水期の水質汚濁負荷流出に関する研究グループ(鵜木啓二氏・岡澤宏氏・山本忠男氏・井上京氏・長澤徹明氏)−研究業績「少雪寒冷な酪農流域における融雪融凍期の水質水文環境の解明」と合わせて3件の受賞となりました。
 

++農業土木学会北海道支部 第3回支部賞(平成16年度)++

【受賞対象者】
 北海道の畑地潅漑の分析に関する研究グループ

【研究業績
 「モデル圃場調査に基づく北海道の畑地潅漑の分析」

【共同研究者
  小林英徳 氏(財団法人 北海道農業近代化技術研究センター)
  南部雄二 氏(財団法人 北海道農業近代化技術研究センター)
  竹内晴信 氏(北海道立中央農業試験場)
  杉本信行 氏(北海道農政部)
  吉江勝彦 氏(北海道農政部)
  山上重吉 氏(専修大学北海道短期大学)

【選考理由】
 北海道においても畑地灌漑施設が段階的に整備されてきているが,圃場レベルの灌水は農家の営農努力で実施されている場合が多い。本研究グループは,地域の栽培作物,気象条件や土壌条件と営農形態に適合した畑地潅漑技術の確立を目指し,道内4地区のモデル圃場を対象に,灌水の実態と土壌水分ポテンシャルの関係,土壌水分の充足状況と作物収量の関係を解析している。今後,畑地灌漑が導入されていく地域の灌水技術の確立と,その普及に大きく貢献するもので,その業績を高く評価する。