西島氏による 平成14年度産北空知米の食べ比べ評価
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平成14年度北空知産の主な品種を食べ比べてみました。
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@玄米 「きらら397」「ほしのゆめ」の2品種のみ、玄米販売、または分搗米(3分・5分・7分)の販売が可能であり、青米(未成熟)が多すぎる「あや」「あやひめ」「ななつぼし」に関しては、「品質がよくない」と判断されて、消費者の支持は得られないと思いますので、今年度のお米を市場に出すのであれば、白米としての販売のみに絞り込んだ展開の方が有利だと考えます。 A精米 玄米では青米(未成熟)が多く、精米に関してかなりの不安がありましたが、精米してみると、乳白粒・心白粒などの粒がほとんど出ず、見た目の評価は良好でした。 B炊飯状態 「きらら397」との比較のため、炊飯時の水加減は統一されていますので、「あや」「あやひめ」の2品種は、「おこげ」ができたり、炊飯器の淵に厚い粘りの膜ができたりしましたが、米粒が立つ感じ、カニ穴の開き具合、ツヤなどは、他県産・他品種に全く劣っていません。 「きらら397」「ほしのゆめ」「ななつぼし」の炊き上がりについても、米粒が立つ感じ、カニ穴の開き具合、ツヤなど、他県産・他品種に全く劣っていません。 C食味 作況が悪いといわれている中でのチェックとなりましたので、かなり不利な面があります。 特徴ごとに考えれば「粘り」「柔らかさ」は良く高評価となりますが、総合的な「甘味・美味しさ」として考えると、やはり「力不足」感を感じます。 この「力不足」感を消費者のコメントで言い換えると、「味が無い」「甘みが足りない」などとなるでしょう。 やはり、「粘り」「柔らかさ」の秀でた「あや」「あやひめ」は、一時的には「美味しい」と感じ消費者に受けいれられても、「ミルキークイーン」「はなぶさ」「スノーパール」などのように、やはり途中で飽きがきてしまう可能性があるので、単品で売り続けたり、食べ続けることは難しいかも知れませんが、ブレンド米としての魅力は捨てがたいものがあります。 「ななつぼし」については、これが悪いときの基準と考えて、「甘味」を引き出す栽培方法を考えてほしいと思います。 |