新米食べ比べコーナー

 新米食べ比べコーナーでは、会場から10名の方にご参加いただきました。10名の方には、品種は全くわからない状態で5品種の新米を食べ比べてもらいました。評価項目は、外観/香り/味/粘り/やわらかさの5つと、総合的なおいしさです。これらの項目について、一番良いものから順に〔◎⇒○⇒△〕と、三番目まで評価していただきました。食べ比べに使用したお米は、北海道北空知産「ななつぼし」、「ほしのゆめ」、富山県産「コシヒカリ」、佐賀県産「ひのひかり」、秋田県産「あきたこまち」です。
 評価結果(表・グラフ)をみると、コシヒカリ、次いでひのひかりの評価が高いことがわかります。しかし北空知産のななつぼしもバランスがよく、あきたこまちを上回る評価でした。西島氏も「ななつぼしは、魅力ある米なので大事に育ててほしい」と評価されました。総合評価のおいしさは、5つの評価項目での結果が必ずしも結びつくわけではなく、バランスの良さが最終的な評価につながるようです。このバランスの良さを兼ねそなえたおいしさが最も重要になるのでしょう。

 ※グラフは◎=3点、○=2点、△=1点とし、集計したものです。




品種別の項目評価

   
   
   
   




総 合 評 価





 このコーナーでは、貴重なデータを得ることができました。お米のおいしさは個人個人で違うもので、そのことが今回のデータからもわかります。その一方で、一般的においしいとされているものは、多くの人がおいしいと評価するのも事実です。北海道米・北空知米が、コシヒカリ・ひのひかりと肩をならべる日が近いことを期待します。
 ご協力いただいた皆様ありがとうございました。

 当財団では、食味向上にむけた土壌診断と診断結果のデータベース化を図るとともに、地域の農産物の安全性を確認し、PRするためのトレーサビリティシステム確立にむけた支援を行っていきます。