農業農村工学会北海道支部 第10回支部賞
農業土木学会北海道支部第10回支部賞(平成23年度)
【研究業績】北海道の畑圃場の物理的構造の問題点と対策に関する研究
【受賞対象者】| 相馬 尅之 | : | 北海道大学農学研究院 |
|---|---|---|
| 藤内 尚幸 | : | 北海道宗谷総合振興局 |
| 西野 敏朗 | : | 北海道オホーツク総合振興局 |
| 小林 義宗 | : | 北海道オホーツク総合振興局 |
| 市川 智啓 | : | 北海道オホーツク総合振興局 |
| 南部 雄ニ | : | (財)北海道農業近代化技術研究センター |
| 高木 優次 | : | (財)北海道農業近代化技術研究センター |
【選考理由】
北海道の畑圃場には、慣行的な耕耘管理「プラウ反転耕起・ロータリ撹拌砕土」によってプラウ耕深の表層土中に耕盤層が出現するため、生産基盤としての農地の機能発現が阻害され農業生産性に悪影響を及ぼしている事例が多く見受けられる。
筆者らは、豊富な調査データを基にして畑圃場の物理的構造の問題点を整理し、撹拌砕土による「過度の砕土」が農業機械の踏圧による土壌圧縮を促進し、反転耕起により圧縮土層が耕盤層として保存される過程を明らかにした。
また、良好な物理的構造を維持するための土壌管理法として「省耕起J を提案するとともに、試験圃場を設置して「省耕起」で導入する「低速心土破砕」が火山灰客土施工畑の排水機能の保全対策として有効であることを検証した。
本研究は、基盤整備後の農地保全対策のみならず、従来の営農管理工程の抜本的な見直しを促す有用な提案を行ったものとして評価する。