主な事業内容

北海道農業土木協会表彰事業 奨励賞

 平成20年8月29日に開催された、平成20年度北海道農業土木協会賞表彰式において、平成19年度に農業土木新技術検討報告会、農村振興技術連盟、農業農村工学会等に発表した調査研究成果のなかから、当財団職員を含めた共同発表者が、表彰事業奨励賞を受賞いたしました。

 今回の業績は、関係機関の皆様方のご指導はもとより、現地調査の連携体制、農家の皆様方のご協力の成果であり、携わってこられた皆様とともに受賞の喜びを共有するとともに、ここに御礼申し上げます。

北海道農業土木協会表彰事業 奨励賞(平成20年度)

【研究業績】
農業用施設における藻類対策検討結果について
【受賞対象者】
蔵口 友宏 氏 空知支庁北部耕地出張所
撫養 峰央 氏 空知支庁北部耕地出張所
半澤 幸博 氏 (財)北海道農業近代化技術研究センター
田中 雅文 氏 元:(財)北海道農業近代化技術研究センター

【選考理由】
 近年、空知管内の農業用水路において藻類が繁茂し、水路の通水性、取水施設や除塵機機能などの低下がみられ、推持管理に支障をきたしている。とくに水路末端の管渠化が進んだ地区では、対策が急務となった。本事案は、平成15年度の予備調査、平成16~18年度の本調査の結果を取りまとめたものである。平成16年度は現況調査、17年度は対策工の選定と条件の検討、最終年度である18年度は継続調査と対策工の総括評価を行っている。その結果、藻類の繁茂を許容した「対策」を検討の主眼とした。最も被害のおおきい除塵機への絡みつき対策としては、発生種の特徴を考慮して緩傾斜スクリーンを採用し、同時にスクリーンの勾配、バー間隔、バー形状についても最適な条件を室内水理実験によって検討した。さらに、これを現地に設置して効果を検証した結果、夜間作業まで強いられていた維持管理上の労力を大幅に削減できるととが確認された。
 以上のように、農業水利施設の維持管理と影響する藻類の問題を解決するため、現状把握から水理実験による対策工の選定、実験で得らた最適モデルを現場で検証レて機能を確認、の一連業務・内容のとりまとめは、農業土木における優れた業績と評価され「奨励賞」に相当すると認められた。

北海道農業土木協会表彰事業 奨励賞(平成20年度)

【研究業績】
田畑輪換圃場における地下灌漑技術の確立 ~粘質土圃場における水位上昇対策の有効性検証~
【受賞対象者】
田村 知史 氏 空知支庁東部耕地出張所
伊藤 隆之 氏 空知支庁東部耕地出張所
南部 雄二 氏 (財)北海道農業近代化技術研究センター
山崎 祐樹 氏 (財)北海道農業近代化技術研究センター
高木 優次 氏 (財)北海道農業近代化技術研究センター

【選考理由】
 地下灌漑は、地表灌漑に比べて土壌中への水分移動が不均一な分布となりやすいため、灌漑用水を供給する施設が圃場内に合理的に配置され、機能することが重要である。すでに、空知管内の泥炭圃場(中村地区)を対象とした実証試験では、均一な地下水位上昇が確認されている。本事案は、同管内の粘質土圃場(北村地区)を対象に実施した3ヵ年の実証試験結果を取りまとめたものである。平成17年度の給水試験では、水位上昇が不均一で暗渠直上部と渠問部で地下水位に差が生じた。平成18年度には、水移動の促進を目的とした心土破砕を実施したが、明確な改善効果は認められなかった。そこで、平成19年度はモミガラ有材補助暗渠を施工するとともに、排水路・隣接圃場への漏水対策として遮水シートを設置したところ、地下水位は均一に上昇した。3ヵ年にわたる実証試験の結果、地下灌漑水を供給する本暗渠に直交させてモミガラ有材補助暗渠を施工するともに、漏水防止を目的とした遮水シートを設置することや均一な地下水位上昇が実現できた。
 以上のように、大区画水田の汎用化技術である地下灌漑について、泥炭土壌に加えて粘質土壌にまで適用の可能性を技術面で実証したことは、北海道農業の基盤整備に対して貴重な示唆を与えるもめと評価きれ「奨励賞」に相当すると認められた。


 その他に2課題が受賞されました。受賞者は次のとおりです。

奨励賞
【課題名】
景観配慮と住民参加
【受賞対象者】

飯田 美次 氏、小杉 裕 氏、石水 直雄 氏

奨励賞
【課題名】
釧路地方における放牧用林地整備手法の検討
【受賞対象者】

保井 聖一 氏、長谷川 元司 氏、長瀬 大児 氏、廣澤 征実 氏、三上 智之 氏