北海道農業土木協会表彰事業 奨励賞
平成21年8月31日に開催された、平成21年度北海道農業土木協会賞表彰式において、平成20年度に農業土木新技術検討報告会に発表した調査研究成果のなかから、当財団職員を含めた共同発表者が、表彰事業奨励賞を受賞いたしました。
今回の業績は、関係機関の皆様方のご指導はもとより、現地調査の連携体制、農家の皆様方のご協力の成果であり、携わってこられた皆様とともに受賞の喜びを共有するとともに、ここに御礼申し上げます。
北海道農業土木協会表彰事業 奨励賞(平成21年度)
【研究業績】区画整理施行後の営農管理への対応に関する調査 ~区画整理後の圃場の“できむら”を緩和しよう!~
【受賞対象者】山田 聖弘 氏、渡邊 誠也 氏、渥美 和哉 氏、山崎 朗 氏、大方 緒憲 氏、半澤 幸博 氏、南部 雄二 氏
【選考理由】
水田圃場整備の区画整理工事は、表土扱いを実施しても作土の移動を伴うため、施工後数年にわたり水稲栽培上の“できむら”が生じ、収量の低下や品質のばらつき傾向がみられることが課題である。農業土木技術による課題解消には多くの時間と費用がかかることから、当面、営農技術との連携、すなわち施肥設計などの営農管理面での対策を実施することで圃場整備事業の効果を早期に発現させることが望まれる。
本報告は、生産者への啓発・普及を目的にして区画整理前後の土壌条件の変化、水稲の収量・品質について調査を実施し、分析した結果である。北空知管内の生産者に対するアンケート調査を実施したところ、能率向上、管理労力縮減などのプラス評価のほか、透水性低下、生育均一性悪化などのマイナス評価もみられた。こうした評価を背景として実態を調査し、対応策を検討した結果、透水性の確保は心土破砕等によって解消できる一方、区画整理に伴う切・盛土によって生じた生育状況のバラツキは、施肥料の調整によって解消できることを示した。
近年、北海道米の評価が高まるなかで、区画整理直後から高品質米の生産を支援するためには、区画整理後の基盤状態を的確に把握して対応策を講じることが有効であることを示した事例であり、本成果は営農経費節減や環境保全にも資するものといえ、大区画化と大規模経営を目指す北海道農業の基盤整備に対して貴重な示唆を与えるものであり、「奨励賞」に相当すると認められた。
その他に3課題が受賞されました。受賞者は次のとおりです。
優秀賞
【課題名】海岸保全施設としての新形式潜堤への取組
【受賞対象者】中里 幸正 氏、渡辺 雄大 氏、北村 泰介 氏、大野 充雅 氏
奨励賞
【課題名】畑地の区画整理工事における心土堅密化実態をその改善対策について
【受賞対象者】寺元 信幸 氏
奨励賞
【課題名】区画整理後の礫対策工法
【受賞対象者】高橋 照ニ 氏、久保 雅俊 氏、草野 久美恵 氏、高橋 宣之 氏