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ごあいさつ |
わが国に公害対策基本法が制定された昭和42年(1967)の2年前、昭和40年に石狩川上流水域における農業用水汚濁公害闘争の所産として北海道北空知に誕生した当財団は、環境保全と農業振興の申し子だと自任しております。 石狩川の清流を取り戻すための公害闘争の終結が財団設立の原点であります。日本農業、北海道農業が大きく変化してきた情勢のもと、設立50周年を迎え、新たな歩みに向かって掲げた目標は「自然環境と農業・農村の調和を目指す」というものであり、公害闘争の根底にあった農業者の願いとかわりません。 当財団では、平成3年度より土壌・土質診断事業を開始し、“施肥設計”のための分析を主体としてきました。平成9年度からは、水質分析の計量証明事業を開始(生活環境の保全に関する環境基準(河川)と農業用水基準に対する項目の分析)し、平成14年度には揮発性有機化合物の一部を分析項目に追加し、段階的に分析・診断事業を実施してまいりました。 さらに、平成15年度には地域社会情勢の要求に応え、食の安全と安心を確保するための、“水”に係る人の健康の保護に関する環境基準項目、“土”に係る土壌の汚染に係る環境基準項目や地下水の評価に対応した分析体制を構築し、水・土診断室として拡大整備いたしました。 空知北部地域、そして北海道の特色を活かした「安全・安心のブランド」を確立し、さらには積極的な情報公開により、地域から「環境保全」をアピールしていくために、当財団の水・土診断室がその一助となりましたら幸いです。 |