水・土診断室のご案内〜水・土診断室施設概要〜

「水」 の 健 康 、「土」 の 健 康 、 「農 産 物」 の 健 康 、「人」 の 健 康 。 そ し て 「食 の 安 全 と 安 心 の 確 保」。 こ れ が 私 た ち の 視 点 で す。
  
 当財団の水・土診断室では、水質・土壌・堆肥成分の分析をはじめ、土壌診断に基づく施肥設計や水質・土壌データのデータベース化による位置情報システムを提供しています。また、土壌断面調査、採水、水温・水位調査、流量調査、河川環境調査なども行っています。さらには、水質・土壌に対する計量証明事業も行っています。
 「水」と「土」に関してお気軽にご相談いただき、当診断室をご利用ください。

※分析料金は全体数量によって異なりますので御相談いただければ見積書を発行致します。お気軽にご相談下さい。

 農産物の周辺環境もトレーサブルであるためには、栽培用水の水質環境や栽培基盤の土壌環境に対する監視も必要となり、別途に掲げる各種の環境基準に対して分析を行う体制を構築し、「分析可能基準」として示しました。
 また、それらの基準に規定されている項目を、分析項目一覧として示しました。


水質分析と結果の利用         土壌分析と結果の利用


 

ごあいさつ

 わが国に公害対策基本法が制定された昭和42年(1967)の2年前、昭和40年に石狩川上流水域における農業用水汚濁公害闘争の所産として北海道北空知に誕生した当財団は、環境保全と農業振興の申し子だと自任しております。
 石狩川の清流を取り戻すための公害闘争の終結が財団設立の原点であります。日本農業、北海道農業が大きく変化してきた情勢のもと、設立38周年を迎え、新たな歩みに向かって掲げた目標は「自然環境と農業・農村の調和を目指す」というものであり、公害闘争の根底にあった農業者の願いとかわりません。

 現在のわが国の食と農をとりまく環境をみてみますと、BSE・残留農薬・食品虚偽表示・遺伝子組み換え農作物栽培などの問題が顕在化しています。農作物の生産では、作物栽培の基本となる“水”と“土”、そして使用する肥料・農薬の安全性が求められ、“安全と安心の確保”が重要となります。
 農林水産省が策定した“「食」と「農」の再生プラン”の三本柱の一つである“食の安全と安心の確保”では、消費者第一のフードシステムの確立を目指し、「農場から食卓へ」顔の見える関係を構築するために、農産物がいつ・どこで・どのように生産・流通されたかを確認する“トレーサビリティシステム”の導入が示され、現在各地域で生産履歴の記録が始まっています。農産物のトレーサビリティシステム導入に伴い、農産物自体の安全性は確保されますが、農産物への安心の確保には農産物周辺の環境もトレーサブルであることが求められます。また、これまで生産性の向上を目的に進めてきた農業農村整備においても、「環境との調和に配慮」することが優先課題となっています。
 今後は、環境保全型農業の展開に加え、農業生産活動による地域の自然環境への負荷に対する監視・改善が求められます。

 当財団では、平成3年度より土壌・土質診断事業を開始し、“施肥設計”のための分析を主体としてきました。平成9年度からは、水質分析の計量証明事業を開始(生活環境の保全に関する環境基準(河川)と農業用水基準に対する項目の分析)し、平成14年度には揮発性有機化合物の一部を分析項目に追加し、段階的に分析・診断事業を実施してまいりました。
 さらに、平成15年度には地域社会情勢の要求に応え、食の安全と安心を確保するための、“水”に係る人の健康の保護に関する環境基準項目、“土”に係る土壌の汚染に係る環境基準項目および堆肥分析項目や地下水の評価に対応した分析体制を構築し、水・土診断室として拡大整備いたしました。

 農業地域での配慮すべき環境保全の基本方針は、T土壌環境の改善、U水質環境の改善、V食の健康への貢献、 W循環型農業の確立、X生態系への配慮、この5つの視点が当財団の基本方針であり、それぞれが有機的に連携することが重要であると考えます。
 空知北部地域、そして北海道の特色を活かした「安全・安心のブランド」を確立し、さらには積極的な情報公開により、地域から「環境保全」をアピールしていくために、当財団の水・土診断室がその一助となりましたら幸いです。


自然環境と農業農村の調和を目指して